特定の食事因子が耳鳴りの発生率低下と関連

提供元:HealthDay News

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公開日:2025/06/13

 

 果物、食物繊維、カフェイン、乳製品の摂取といった特定の食事因子が、耳鳴りの発生率低下と関連するというレビューが「BMJ Open」に3月18日掲載された。

 成都中医薬大学附属医院(中国)のMengni Zhang氏らは、観察研究のシステマティックレビューとメタ解析を実施し、耳鳴り発現と日常の食習慣との関連を検討した。10件の後ろ向き研究が解析対象となり、そのうち8件がメタ解析に含まれた。

 15の食事因子について評価した結果、果物、食物繊維、カフェイン、乳製品の摂取が耳鳴りの発生率と負の相関を示した(オッズ比はそれぞれ0.649、0.918、0.898、0.827)。感度解析により、この結果の頑健性が確認された。

 著者らは、「この結果の根底にある主なメカニズムは、これらの食物の抗炎症作用と抗酸化作用に加えて、血管や神経に対する保護作用が関与している可能性がある。ただし、得られたエビデンスの質が全体的に低いため、今回の研究結果を慎重に解釈することが肝要である」と述べている。

[2025年3月21日/HealthDayNews]Copyright (c) 2025 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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